グロービッシュ活用法【批判は謎/取り入れるべきマインド】

グロービッシュ思考活用法【批判は謎/取り入れるべきマインド】
グロービッシュ(Globish)とは何か知りたい。批判的な意見もあるみたいだけど実際どうなんだろう?これからビジネスで活かせる英語力をつけたい。でも、、、なかなか英語を勉強する時間がとれないから効率のいい方法があれば知りたいです。

このような疑問にお答えします。

本記事の内容
  • 【結論】グロービッシュ思考は取り入れるべき
  • グロービッシュを取り入れるメリット【脱・完璧主義】
  • グロービッシュへの批判【問題点について解説】
  • グロービッシュ活用法【基礎を磨き、実践】

この記事を書く僕はオーストラリアで2年、
日本で4年間多国籍な環境で過ごしました。

日本国内外で英語のネイティブ、ノンネイティブ(非ネイティブ)の方たちと関わってきたので、これまでの経験をもとにグロービッシュについて解説します。

【結論】グロービッシュ思考は取り入れるべき

グロービッシュ(Globish)
tak
グロービッシュの知識を深めるためにこの2冊を読みました。

結論、グロービッシュ思考は多くの人が取り入れるべきです。

なぜなら英語に対する心理的ハードルをグッと下げてくれるから。

2冊の本を読み終えての僕の感想は下記ツイートのとおり。

詳しくはのちほど。

グロービッシュとは何?【ノンネイティブのためのビジネス英語】

グロービッシュは、英語のノンネイティブ・スピーカーのために考えられた”コミュニケーションツール”のことです。

30年近く前にフランス人のジャン=ポール・ネリエールという方が提唱。

完璧な英語でなくてもノンネイティブ同士の間ではスムーズにコミュニケーションがとれる、とビジネスの現場でネリエールさんが気づき「グロービッシュ」は生まれたそうです。

ネリエールさんから部下のアメリカ人への言葉

ネリエールさんが、英語のネイティブ・スピーカーとノンネイティブのコミュニケーションのズレを見てきて下記のように伝えたとのこと。

「君たちは、英語に長けていることがプラスであり、有利であると考えている。しかし実際はそうではない。それはハンディキャップなのだ。世界中で話されているこの言葉は、英語のように書かれ、英語のように聞こえ、英語のように感じられるかもしれないが、英語ではないのだ。私はそれに別の名前をつけて『グロービッシュ』と呼ぶことにする」

引用:ネイティブレベルの英語力は本当に必要か

tak
グロービッシュは”正しい英語”であり”英語”ではないといった感じです。笑

日本人の多くが6ヵ月〜1年以内で習得可能

グロービッシュでは、一般的に使われる英単語1,500個と中学レベルの英文法が使いこなせればいいからです。

グロービッシュの目的は英語を極めることではなく、仕事や旅行などで世界中どこでもコミュニケーションがとれること。

ネイティブ、ノンネイティブそれぞれ「お互いが歩み寄るべき場所」=グロービッシュ、という感覚でとらえておくといいかもです。

グロービッシュ=ミニマリスト思考の英語

グロービッシュを調べていて、

  • あくまで伝わればOK
  • 学ぶのも必要な分だけでOK

という点は、ミニマリスト的だなと思いました。

それでも国際ビジネスにも十分に適応できるものとしています。

なぜそう言えるのか、、、

非ネイティブ同士のコミュニケーションが70%以上

下記の図は、2006年時点での国際コミュニケーションの状況をグラフにしたもの。

出典:British Council「English Next」2006年 

  • ノンネイティブ同士のコミュニケーション
    74%
  • ネイティブ→ノンネイティブへのコミュニケーション
    12%
  • ノンネイティブ→ネイティブへのコミュニケーション
    10%
  • ネイティブ同士のコミュニケーション
    4%

2006年の情報ですが、英語はもはや国際共通語。

いかにネイティブに近づくかという時代ではないですね。

イギリス人の元同僚もこう言っていました。

このように考えていない方もネイティブの中にはいますが。

もちろん「郷に入っては郷に従え」という言葉もあるので、海外に行けば相手の文化に合わせることは大切。

 

ただ、どこにいようが誰であろうが、コミュニケーションはお互いに歩み寄ることが大事ですよね。

グロービッシュを取り入れるメリット【脱・完璧主義】

グロービッシュを取り入れるメリット【脱・完璧主義】

下記のとおり。

これだけでも世界中の人とコミュニケーションがとれると思うと英語へのハードルが下がりませんか?

学ぶべき範囲が限られるので短期間で習得可能という点において、英語学習にお金や時間をかけられない人には大きなメリットです。

通じる英語をサクッと学び、他のスキルアップに時間を使えるのは大きい。

それぞれ解説します。

①使う基本単語数は1,500

もっとも一般的と考えられている1,500語をまずは身につければいいという点は、グロービッシュの大きな特徴。

そして、この1,500の基本単語から派生する3,500語を身につければ5,000語まで発展させることができるという考えです。

基本単語を発展させる4つの方法
  1. 組み合わせる
    【例:home+work=homework】
  2. 別の品詞として使う
    【例:truck=動詞→運ぶ/名詞→トラック】
  3. 単語に短い付け足しをする
    【例:re+new=renew , in+correct】
  4. 句動詞を使う
    【例:throw away、get on】

そもそも日本では、高校卒業までに約3,000語を習うとも言われるので十分過ぎる知識はすでに持ち合わせているんですよね。

多くの英語ネイティブは3,500語くらいしか使っていない

と専門家に言われています。

そして、高等教育を受けた語彙力の豊富なネイティブでさえ、伝えたいことの8割は持っている語彙のわずか2割で話していることが証明されているそう。

まさにパレートの法則(※80:20の法則ともいう)が当てはまる事例。

グロービッシュの考えは十分妥当であり効率的です。

②文法は中学生レベルでOK

文法用語でいえば主なものは下記のとおり。

  • 現在形
  • 現在進行系
  • 過去形
  • 過去進行形
  • 未来形
  • 未来進行形
  • 現在完了形

とにかく複雑な言い回しは必要ナシくらいに思っておけばいいですかね。

③発音よりアクセントに重点を置く

アクセント(強弱)はしっかり身につけようということです。

以前、同時通訳者の方が「ネイティブは発音よりもアクセントで聞いているからアクセントに気をつけるといい」と言っていました。

発音記号を学び、アクセントをしっかり覚えておけば最低限は問題なしです。

とはいえ、やりながら改善がいちばんです。

理解してもらう努力はする

発音に重きは置いてないとはいえ、決してただ通じればOKではありません。

ELF(English as a Lingua Franca:国際共通語としての英語)では、完璧であるよりもむしろ、理解されることが何よりも重要である。ELFの考え方における英語の目標は、ネイティブ・スピーカーではない。2つの言葉を適切に話せる人なので、自国のなまりがあっても、他の非ネイティブと意思疎通できるスキルがあればよい。
ーブリティッシュ・カウンシル

引用:世界のグロービッシュ

コミュニケーションとして、理解してもらう努力は必須です。

上記に加えて、グロービッシュのルール(制約)も英語を第二言語として学ぶ僕たちにとってメリットです。

グロービッシュ4つのルール【例文あり】

下記のとおり。

制約があるからこそ学習を簡単にし、会話で使うべき表現も見つけやすくなるというメリットですね。

グロービッシュで使う例文は下のような感じ。

参考:グロービッシュ・コミュニケーション術

また、「ユーモア、比喩、文語は避ける」とあるように、慣用句(イディオム)を極力使わないのが賢明としています。

誤解を減らし、円滑なコミュニケーションにつながる

なぜなら、アメリカやイギリス、オーストラリアなど英語圏同士の間でさえ、同じ言い回しでも異なった意味で伝わってしまい誤解につながる可能性もあるから。

あくまでシンプルに誰もがスッと理解できる言葉を使おうというのがグロービッシュ。

tak
無駄に英語学習に時間をかけすぎないという点は、僕たちにとってほんと大きなメリットです。

次にグロービッシュへの批判を見ていきましょう。

グロービッシュへの批判【問題点について解説】

グロービッシュへの批判【問題点について解説】

下記のとおりです。

  • 1,500語は少ない
  • 会話相手もグロービッシュを使うという前提が必要
  • グロービッシュはインプットに向かない

それぞれ解説します。

批判①1,500語は少ない

これは上記で解決しています。

1,500語は最低限の量で、基本単語から発展させていけばいいということでしたね。

また、ビジネス分野ごとにある専門用語は状況に応じて身につければいい話。

批判②会話相手もグロービッシュを使うという前提が必要

グロービッシュを学んでもネイティブの英語は理解できないという指摘です。

そして、”グロービッシュ”自体知らないネイティブもいるという批判。

tak
フランス人の友人に聞いてもグロービッシュ知りませんでしたけどね。笑

もちろん海外へ行きローカルな場所に飛び込めば、グロービッシュだけでは太刀打ちできない場面もたくさんあるでしょう。

でも、そもそもTOEIC900点とかハイスコアを取れる知識のある人でもネイティブの会話についていけないなんてザラ。

なので、この点においてはわからなくはないものの少し理解に苦しむ批判です。

時代は変わってきている

さきほど紹介したイギリス人の元同僚の意見である「今はネイティブがノンネイティブにいかに伝わりやすい英語かを考えて話す時代だよ」という言葉を見てもらえればわかりますよね。

さらに自動翻訳などの精度もどんどん発達してきています。

なので、グロービッシュという言葉が浸透しているかどうかなんて極論どうでもよくて、時代は確実に変わってきているということを認識することが大事。

批判③グロービッシュはインプットに向かない

グロービッシュの1,500語はTOEICリスニングセクションの語彙の50〜65%しか合致していないという調査結果もあるそう(参考:グロービッシュ1,500 語とVOAスペシャルイングリッシュ1,500語との比較)。

そんな理由でグロービッシュはアウトプットには役立つかもだけど、インプットには向かないという批判があると。

そもそもグロービッシュと英語には方向性のちがいがある

下図のとおり。

引用:世界のグロービッシュ

グロービッシュは勉強時間を短縮していかにはやく実践までもっていくかを大事にしているので、インプットに向かないというのは謎めいた批判にしか思えません。

どうしてもTOEICスコアを就職や転職、昇進のために取りたいという方は、ひとまずグロービッシュは置いておく方がいいかもですが。

そうでなければ、グロービッシュの考え方をすぐに採用するのが賢い選択といえます。

参考

TOEICを受けても、あなたの英語の準備が万端なのかは示されない。「通用する」英語を身につけたときを教えてはくれない。グロービッシュは、あなたが到達可能な基準なのだ。グロービッシュのテストで、他の人とコミュニケーションをとるのに必要な量の言葉を身につけたかどうかがわかる。それは「理解」(意思疎通)できるかどうかであり、それが身についたか否かだ。

引用:世界のグロービッシュ

グロービッシュ詳細を知りたい方・学びたい方におすすめの本

ここまでグロービッシュのメリットと批判されている点を見てきました。

より詳しくグロービッシュを学びたい方は下記3冊を読んでみてください。

原書「Global The World Over」の日本語版

グロービッシュをより深堀りし学びたい方は下記2冊

グロービッシュの1,500語

上の本にも載っていますが「グロービッシュ1500単語帳」でも確認できます。

グロービッシュ活用法【基礎を磨き、実践】

グロービッシュ思考活用法【基礎を磨き、実践】
最後に僕がグロービッシュを調べたうえで提案したい方法をご紹介して終わりにします。

グロービッシュのメリットや問題点を知ったうえで、
僕が提案したい大枠の流れは下記。

これで日本人の英会話力は解決すると勝手に思っています。笑

Grammar in Useは、コミュニケーションに「使える」実用英文法書として、世界中の英語学習者から絶大な人気を誇ります。

Grammar in Useのメリット

グロービッシュで補えない部分をカバーしてくれるかなと思いました。

グロービッシュの考え方を取り入れ英会話に対する心理的なハードルを下げつつ、プラスαの力としてGrammar in Useで基礎をがっつり固める。

で、同時にオンライン英会話でどんどんアウトプット。

おすすめです😌
詳しくは下記の記事を参考にどうぞ。

>>【英語初心者必見】Essential Grammar in Useの使い方
>>English Grammar in Useの使い方【愚直にコツコツが近道】

グロービッシュは世界で意思疎通するための最良のツール

最後に、Twitterでグロービッシュへの見解を書いているものがあったのでご紹介します。

お二人とも海外にいらっしゃる方なので参考になるはず。

ジャン=ポール・ネリエールさんの言葉で締めます。

「グロービッシュを使えば、
我々は皆同じ世界の出身者になるのだ」

ステキな考え方です。

難しく考えず英語でのコミュニケーションを楽しみましょう!!

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