日本人のための英語学習法

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多くの日本人は英語習得に関して、間違った固定概念のもと英語学習にアプローチをしています。

この固定概念から抜け出すことが、英語上達への第一歩となります。

そこで、ここでは多くの日本人がとってしまう間違った英語学習へのアプローチについてお伝えしたいと思います。

Contents

日本人の英語学習に対する誤った3つのアプローチとは?

「どれだけやっても、英語ができるようにならない」

「もともと英語は苦手だ」

こういった声をよく聞きます。

また、TOEICスコアアップのために一生懸命に勉強に取り組んでいるのに思うようにスコアが伸びないと、「やっぱり自分には英語は向いてないんだ」と考え、最悪の場合は「英語なんてできなくても・・・」と開き直ってあきらめてしまう。

そして、せっかく買った教材を二度と開くことがなかった、なんて経験をしたことはありませんか?

私自身も、もともと特に英語に興味はなく、20代半ばで海外でサッカーをするためにそこで本格的に英語学習を始めることになりました。

ただ、はじめは何から始めたらいいかわからず、とりあえず本屋やネットで調べては試すといった感じで、やみくもに勉強をしていました。

今では、インターナショナルスクールでさまざまな国の先生と働けるくらいには英語ができるようにはなりましたが、それでもTOEICは765点とそこまで高いというわけではありません。

ただ、20代半ばから6年ほどはそれなりに英語を勉強してきました。

しかし、私の場合TOEICで高いスコアを取ることよりも、いかに外国人と英語でコミュニケーションがとれるかを重視して学習をしてきました。

今でもTOEICは、基本受けること自体に拒否反応を示しているくらいです。笑

TOEIC765点をとった時も、とりあえず1ヶ月だけ少し対策をして、あとは自分のこれまでの英語力の力試し気分で受けた一回だけです。

大した対策もせずに600点は超えることができたので、実践と継続している学習が間違いではなかったと一安心しました。そんな実践を中心に英語を身につけてきた中で、日本人の英語学習はなんか違うなーと感じてきました。

学生時代に習ってきたやり方をやっていたら、ここまで興味深く英語を学習し続けられていないと思います。

そんな学生時代の英語学習と、自分自身で取り組んできた学習を比較することで、「なぜ日本人が英語を習得できないのか?」についてもなんとなく見えてくるようになりました。

多くの日本人が英語をなぜ習得できないのか?

それは、はじめにも書きましたが固定概念のもとに、間違った英語学習アプローチをしているからです。

みんな「英語を身につけよう」と考えると、すぐに問題集を買ってきたり、英会話スクールに行ったり、はたまた受験の時の単語集などを引っ張り出してきたりします。

まるで、集団催眠にかかってるかのように同じような行動をとり、他の方法はなかなか思いつきません。

それは、中学、高校、大学での学校教育や受験、英会話スクールの広告などによる影響もあるとは思いますが、残念ながらこの方法では英語はなかなか伸びないのです。

ある程度伸びたとしても、どうしても伸び悩む時がきます。そして、結局ほとんど英語力の伸びを感じることができずに絶望し、

「やっぱり自分には英語は向いてないんだ」

「英語なんかやらなくても生きていけるし」

と開き直ってしまうパターンにおちいってしまいます。

そこで、多くの日本人がとってしまう間違った英語学習へのアプローチについて3つお伝えし、そこから脱出する方法についてまとめていきます。

日本人の間違った英語学習へのアプローチ①

間違ったアプローチのひとつ目は、文字からのアプローチかたよって取り組んでしまうことです。

「リーディングだったら自身があるんだけど、リスニング力が伸びない。」

「リスニングの勉強方法ってどうやったらいいのかわからない」

「忙しくて家に帰ってから、机に座って勉強する気になんないよ」

こう感じてしまうことの理由としては、英語を「読む」ことや「書く」ことで習得しようとする、つまり文字からのアプローチによって習得することを前提としている考えです。

これまで多くの日本人が文字からのアプローチを前提とした英語習得方法を行っています。しかし、残念ながらこの文字からのアプローチを前提としているかぎり、なかなか英語を習得することはできません。

いつまでたっても「英語の話せない日本人」のままです。

文字からのアプローチ➕音からのアプローチですすめる

では、正しい語学学習のアプローチとはどういったものでしょうか?

それは「音からのアプローチ」です。そこで、この「音からのアプローチ」について解説させていただきます。

大人の語学習得の最適な順序は、日本語を覚えた順番ではない!

まず私たちは、どうやって母国語である「日本語」という言語を習得したのでしょうか?

その記憶を思い返してみると、語学習得の自然な流れが見えてきます。

幼い頃から、父や母をはじめとする周囲の大人が話す大量の日本語という「音」にふれることから日本語の習得が始まりました。

たくさんの「音」にふれているうちに、次第に「音」と「意味」がむすびつくようになっていき、相手の話すことを理解できるようになります。

つまり、本当の意味での「聞く」ことができるようになったわけです。

そして、次にまわりのマネをして「話す」ことができるようになり、ひらがなの「読む」ことと「書く」ことを身につけはじめ、最後に小学校に入学してここまでの知識の定着をはかるため、はじめて「文法」などの勉強をはじめるのです。

ちなみに、私たちが日本語を覚えた順番はだいたい以下ような流れになりますよね。

0歳児 親などの周囲からの声かけ・呼びかけ
1歳児 声かけや呼びかけに応えて、反応をする
2歳児 ことばの内容を理解しはじめ、単語で一二語で返す
3歳児 言葉が文章になり、会話が成立してくる
4歳児 言われたことは理解でき、ひらがなを読めるようになってくる
5歳児 ひらがな(文字)を書けるようになる
6歳児 国語(文法など)の勉強がはじまる

つまり、私たちが日本語を習得した方法は以下のような流れになります。

[聞く] → [話す] → [読む] → [書く] → [勉強(文法など)]

そして、この順番が言語習得のもっとも理想的な順番であることはどの国でも同じではないでしょうか。

では、一方で日本人の英語の習得方法はどうだったでしょうか?

私たち日本人は、中学で英語を学び始めたとき、いきなり教科書をひらき、それを「読む」ことから始まりました。

そして、それとほぼ同時にアルファベットを「書く」方法を学び、「文法」を学びました。

リスニングはあと回しです。スピーキングの練習はほとんどやりません。それはスピーキングのテストは、受験ではないからです。

つまり、日本人の英語の習得方法は、以下のような流れです。

[読む] → [書く] → [勉強(=文法)] → [聞く]  ( →  [話す] )

文章は、ある程度時間をかければ理解できます。また受験に出る文法問題というのはパターンが決まっているので、いわゆる受験英語はパスできてしまいます。

そして、たいていの人はそれっきり問題意識をもちません。しかし、これでは相手の話を聞いて、言っている意味を瞬時に理解できるようにはなりません。

そして、相手の言っていることが瞬時にわからないと会話が成り立ちません。ましてや自分の意見を言おうものなら、さらに自分の言いたいことを英語で瞬時に組み立てなくてはいけません。

結果として、「少なくとも中学校から高校まで、英語を6年間も勉強したのに、なぜ英語が話せないんだろう?」と悩む日本人が大量に発生することになるのです。

あなたは言語というものに関して、すでに一つは習得しています。それは、言うまでもなく日本語です。日本語を覚えた順番で果たして英語も習得可能でしょうか?

答えはYESであり、NOです。

日本語を習得をした順番に、英語を習得ができるのは小さい時から英語にふれることができる環境にある人だけです。

では、私たち成人した大人がこれから英語習得のための勉強をはじめる時は、どのような順番がいいのかというと、以下のようになります。

[文法、発音、基本の単語] → [読み] → [聞く] → [話す] →  [書く] 

英語の習得は、まず文法の学習から始めて、並行して音からのアプローチを取り入れます。

リスニングは強力な言語記憶ツール

リスニングの勉強方法と考えたときにピンとこない人が多いようです。

今までやったことがないので当然です。どんなレベルの人でも、語学習得方法にリスニングは必須です。それはリスニングは強力な言語記憶ツールだからです。

では、リスニングは強力な言語記憶ツールである理由を見ていきましょう。

「音」は記憶に残りやすい

ふとした瞬間に、何かのCMソングを口ずさんでしまった経験はありませんか?

そのCMを意識して見ていたわけでもないのに、TVから繰り返し流されることにより、しっかり記憶に残ってしまっているのです。

耳から得られる情報は、五感の中でも記憶に残りやすい性質があります。

しかも、こうして得られた記憶はなかなか忘れない性質もあります。古いCMのコピーやアニメソングなど、今でもしっかり覚えているのではないでしょうか。

このように「音」というのは、何度も聞いていれば自然と記憶に残るという経験をあなたもしていると思います。これを有効活用しない手はありません。

リスニングは手軽にできる学習

単純に「聞く」ことは、「読む」ことよりはるかにラクです。

実際に、英語200文字程度を読むことを考えると非常にしんどいことかと思います。

しかし、これを音声で聞く場合はわずか1分30秒ほどです。10回繰り返したとしてもわずか15分です。

同じことを「10回言ってくれ」と言えば普通相手は怒り出すでしょうが、CDなどの音声は文句一つ言わず、繰り返してくれます。まさに語学習得の友といえます。

また、リスニングはスマホなどに英語の音源を入れておけば、やる場所を選びません。

仕事の行き帰り、昼休みの時間、寝る前などわずかな時間を見つけてどこでもおこなうことができます。

忙しい社会人にとっては、英語のためにまとまった時間を作ることは大変難しいことかと思います。また、仕事で疲れて帰ってきてから机に向かって勉強しようという気にはならないと思います。

そういった意味でも、リスニングを中心とした方法は最適なトレーニング方法かと思います。

また、語学習得の初期段階ではいかに英語に触れる時間を増やすかが勝負となります。とにかく、スキマ時間を見つけて英語にふれるように心がける必要があります。

このように、語学習得では「音からのアプローチ」はとても重要です。

日本人の間違った英語学習へのアプローチ②

間違ったアプローチのふたつ目は、アウトプットにかたよったアプローチです。

今までの学校教育の英語では英語力が上がらなかったからと、英会話スクールに行けば英語ができるように考えて、実際いってみたけど思ったより変わらないという経験をした人もいるのではないでしょうか。

英会話スクールに行けば、スピーキングの練習もできるし話せるようになるという幻想をいだきます。

しかし、日本人に圧倒的に不足しているのはインプットからのアプローチであり、これが大人が言語習得するためには必要になります。

それでは、このアウトプットとインプットとは具体的にどういうものでしょうか?

英語のアウトプットとインプットについて

基本的な言語学習の最適な方法は、

[聞く] → [話す] → [読む] → [書く] → [勉強(文法など)]

の順番だということを述べました。

この中で、インプットとは、聞く(音のインプット)と読む(文字のインプット)の2つです。これが言語習得の基本となります。

インプットはわかったけども、なぜこれがそれほど重要なのか? この「インプットの重要性」を解説するために、研究に基づく大脳の語学習得のメカニズムについて説明したいと思います。

インプットの重要性

大脳において言語の理解を担っているのは、左脳の側頭葉にある「ウェルニッケ言語野(Wernicke’s Area)」と呼ばれる部分です。

ここで言語の「音」と「意味」の結びつきが行われます。そして、ここで蓄積された言語情報をもとに発音・発生するための中枢は左脳前頭葉の「ブローカー言語野(Broca’s area)」に形成されます。

このウェルニッケ野は大量の「音」を聞くことにより開発されます。我々は幼い頃、日本語という「音」に接しているうちに、このウェルニッケ野が刺激を受け、日本語言語中枢が形成されていったのです。

このウェルニッケ言語野は、一つの言語中枢がすべての言語をつかさどるわけではなく、同じウェルニッケ野内にそれぞれ別の独立した言語中枢が形成されると考えられています。

たとえばマルチリンガルの人の場合、各言語をつかさどる部位がウェルニッケ野内に点在することになります。

そして、他の言語を扱うときはそれを母国語に翻訳してから理解するのではなく、その時々に応じて「日本語モード」「英語モード」のように頭を切り替えてその言語のまま理解しているのです。

つまりウェルニッケ言語野は引き出しのついた「たんす」のようなものということができます。

日本人には、日本語専用の引き出しが割り当てられ、英語と接すると英語専門の引き出しが作られます。

ただ、この引き出しは「通常の会話のスピードで、大量に聞き込まないと開発されない」という特徴があります。

英語を大量に聞き込んでいるうちに、それまで使われなかった神経が刺激を受け、その刺激がある一定量を突破すると、そこに神経経路が形成されるのです。

英語留学に行った人が急にまわりの英語が理解できるようになったというのは、こういったメカニズムによって発生しているのです。

何時間のインプットで英語が聞き取れるようになるか?

では、「通常の会話のスピードで、大量に聞き込まないと開発されない」といったときの大量とは一体どれくらいなのでしょうか?

一説によると、約2000時間といわれています。

また、海外留学に行った人たちの体験談によると、3ヶ月目ぐらいから少しづつまわりの人が話していることやテレビの内容が聞き取れるようになったという話をよく聞きます。

しかしながら、普通の日本人は中学で140時間、高校で250時間程度しか英語の授業はありません。これでは、英語の音のインプットが圧倒的に不足しているため、英語の引き出しは作れません。

しかも、その授業の中身はほとんど英語の授業を日本語で行うスタイルです。これでは、日本語の引き出しに無理やり英語を詰め込んでいるようなものです。

「英語で聞いたものも、一回日本語に訳してからでないと理解できない」
「日本語に訳さないと理解できないので、会話のスピードについけいけない」
「いつまでもカタカナ英語の発音のまま」

というように悩む理由がわかります。

英語モードを作らずに、日本語モードのまま無理やり英語を覚えようとしていたことが原因なのです。

このことから、英語習得での最重要項目は音のインプットにより脳に英語モードを作ることになります。

英会話スクールでのインプット

では、英会話スクールではインプットはできないのでしょうか?

英会話スクールでは、ネイティブの外国人講師を売り物にしているところが結構あります。

英会話スクールで外国人講師の話していることを聞けば、留学したのと同じで、音のインプットが実現できるんじゃないの? そう考える人もたくさんいらっしゃることでしょう。

確かに、英会話スクールを音のインプットの場として利用することもできます。しかし、その場合は、時間的にも、金銭的にもかなり負担となり費用対効果がよくありません。ひとことでいえば、もったいないです。

たとえば、1時間の授業に週2回ペースで通ったとしましょう。

会話はキャッチボールですので、相手が話すのと同時に自分が話したのでは会話になりません。すると単純計算で聞くと話す時間はだいたい半々ということになります。つまり音のインプットは1週間で1時間という計算になります。

これを1年続けたとしましょう。その場合でも音のインプットの時間はたった50時間です。

これでは圧倒的に足りません。また、忙しい社会人にとって、週2回をコンスタントに英会話スクールに通うことはかなり大変ですよね。

平日はいけないとして、土日中心に行ったとしても、時には出張だったり、遊んだり、家族サービスも必要でしょうかから、何週かは週3回通わないといけません。それを1年間続けないといけないのです。

また、金銭的にもかなりの負担となります。週2回で通ったときのレッスン料の目安は、年間30~50万にもなります。

つまり、英会話スクールを音のインプットの場として利用することもできますが、その場合は、時間的にも、金銭的にもとても大変でしょう。

もちろん、英会話スクールにもよいところはいっぱいあります。そのひとつとしては、貴重なアウトプットの場だということがあげられます。

インプットはCDからでもできますが、アウトプットの場は国内ではほとんどありません。

英会話スクールは、大量のインプットを行いつつ、アウトプットを試す場として利用するといういいです。

TOEIC問題集とインプット

TOEIC問題集は基本的にはTOEICと同じテスト形式です。そもそもテストはそのときの実力を計るアウトプットのツールです。

アウトプットでは脳に「英語モード」を作ることができないことは、受験英語で体験済みかと思います。

英語脳が形成される前に、TOEIC問題集に取り組んでしまうと、その努力はすべて日本語脳で処理され、いつまでたっても話せない日本人のままです。

ただし、これも正しく使えば強力な味方となります。

大量のインプットを卒業すると、今度はアウトプットのトレーニングにうつります。この段階で、TOEIC問題集を使うと、短期間でのスコアアップに絶大な威力を発揮します。

大げさに言えば、TOEIC問題集は、大量の音のインプットが完了するまでは開いてはいけないということになります。

これらがアウトプットからのアプローチであることを認識して、それをうまく利用しないと、期待しただけの効果は得られないということです。

日本人の間違った英語学習へのアプローチ③

英語を習得する上で、日本人がとってしまう間違ったアプローチの3つ目は正しい英語からのアプローチです。

正しい英語とは「a」とか「the」とかをちゃんと使っているかとか、動詞の活用を正しく使えているかなどです。もちろん、正しい英語を身につけることは、よいことですし必要なことです。

問題はその習得方法です。

日本人の正しい英語の習得方法

日本人が日本語を学んだ順番と、英語を学んだ順番はそれぞれ以下のようだったということを先ほども述べました。

日本語の場合
聞く → 話す → 読む → 書く → 勉強(文法など)

英語の場合
読む → 書く → 勉強(文法など) → 聞く→ 話す

英語の場合、最初の3つの読む、書く、勉強は、中学校に入ったとき、ほぼ同時に始まりました。

多くの日本人は、読み書きと同時に、文法を通して英語を学んでいったのです。

そして、受動態から能動態への書き換えなどの文法問題がテストに出題され、それを解くことによって、正しい英語を身につけてきました。

ですから、日本人にとって、正しい英語の身につけ方といえば文法です。

英語の正しさと数学の正しさは違う

英語的な正しさ、数学的な正しさというのは、まったく別物です。

英語的な正しさは、普通はこう言うとかこう言うほうが自然といったものなのです。

それなのに、学校では数学と英語は同じようにテストで出題され、◯✖️がつけられます。

そのため、英語の文法は絶対的に正しいものだと信じてしまっていて、英語の文法を覚えること=英語を身につけることだと思い込んでしまっている人はいると思います。

「一生懸命英語の勉強をしているのに、英語が話せるようにならない」
「私は頭が悪いから、そんなに短期間で英語を習得することはできない」

と考えている人は、英語の文法を数学の公式のように頭で覚えるものと勘違いしているのです。

しかし、英語の文法を完全に暗記する必要はありません。なぜなら、日本語も正しい文法を、一生懸命に勉強していませんよね。

この方法では正しい英語を習得することはできません。

正しい英語はどうやって身につけるのか?

では英語の場合、正しいというものを習得するにはどうやったらよいのでしょうか?

正しい英語は、文法を身につけることと並行して、大量の音のインプットから、こういうときにはこう言うもんだという感覚をつかむことによって得られるのです。

英語の習得において大事なことは、「英語モードの取得」だということです。

日本語で説明された文法書などでただひたすらに文法を学ぶと、日本語モードの上に英語の知識を乗せているだけです。

英語を話すために、関係代名詞や仮定法過去完了などといった日本語は特に必要ないです。

英語は勉強ではなく、トレーニングとして身に付ける

繰り返しになりますが、言語の習得に必要なのは机に座っての勉強だけではなく、音のインプットや音読など体を使ったトレーニングです。

このとき、ひとつ注意すべきことがあります。それは、英語のトレーニングを始めると一時的に正しい英語が出てこなくなる期間があるということです。

英語モードが出来上がっている途中においては、あいまいにしか英語をとらえることができません。ですが、それでいいのです。

あせる必要はありません。そもそも私たちが日本語を話し始めた頃、初めから正しい日本語が話せたでしょうか?

初めから正しい英語が話せなくて当然です。トレーニングを続けていくうちに次第に、こういうときはこういうもんだ、という感覚が身についていき、自然に口から出るようになっていきます。

焦らずにしっかりと英語という武器を身につけていきましょう!

英語習得は、大人の方が早い!

よく、子どもは言葉の天才だとか言われ、子どものうちから外国語にふれていると、苦労せずにバイリンガルになれるなどと耳にしますが、習得のスピードという点では大人の方が優れているのです。

日常生活に必要な最低限の英会話能力を身につけるのにかかる時間は、大人の場合約2000時間、子どもの場合約5000~7000時間と言われています。

ちなみに生まれてから6歳までに母語にふれる時間は約17000時間です。

これを読んであれ?と思った方もいると思います。

6歳というと母国語の基礎が出来上がってくる時期で、ほとんどの子が言葉を使いこなせます。

それなのに、そこまでに到達するには17000時間もかかるのに対して、どうして外国語の習得の方が短時間で済むの?という疑問が出てきます。

母国語が身についていると外国語でも理解が早まる

その理由は、基礎として母国語の能力があるからです。

なにもないまっしろな状態からまったく同じ量の母国語(日本語)と外国語(英語)に触れる生活を何年か続けるのであれば習得のスピードに差は出ないはずですが、2つとも全く同じ時間、同レベルの使用環境というのはめったに無い話で、多くの場合はどちらか一方の言語が優勢になります。

赤ちゃんが言葉を習得していくプロセスですが、簡単に説明すると、自分で一つずづ文法ルールを探り、それを言葉に当てはめ、何度も何度も間違いながら何ヶ月もかけて正しい使い方をマスターします。

大人の場合は最初から教材などで文法を学ぶことができますので、全く知らない外国語でも、たとえば旅行に必要だから直前にこれだけは言えるように覚えようと思えば短時間で覚えて使うことができます。

このように、大人の方が外国語の習得が早いという理由に「母国語の力」が挙げられます。

どれだけの向上心を持てるかがカギ

大人は物事を論理的に考えることができるので、わざわざ文法ルールを自分で一つ一つ探らなくても、最初から正しい形を学び、正しく使うことができます。

母語がしっかりしているということは、自分の考えを組み立てることができ、物事を筋道立てて説明することができるということです。母語での「考える基盤」が頭の中にすでにできているので文法ルールをすぐに理解し、使うことができるというわけです。

仮にそのような文法などの知識を得ず、まったく何も知らない状態で外国に行った場合でも、言葉が使われている状況をきちんと分析し、自分でも使うように努力すれば子どもよりも習得のスピードは早いはずです。

逆を言えば大人になってからの学習では、自分から意識して「上達したい」と積極的になれるかどうか。

時には言葉がどういう風に使われているのか分析し、自ら学習しないと実力は伸びていかないです。

せっかく留学したにもかかわらず、現地で日本人同士でかたまって日常のほとんどを日本語ですごしていたので英語が上達しなかったという話はよく耳にするのではないでしょうか。

大人になってから外国語を習得する方が短時間で済みますが、そのかわり忘れてはいけないことは、自ら意識して努力しないといけないということです。

もうこのレベルでいいや、と努力をやめてしまえばいつまでたっても同じレベルから抜け出すことができません。

母国語の力を大いに利用する

さて、子どもが外国語を習得するのに5000~7000時間、母国語と比べて短時間で済むという話です。

どのような条件このでデータがとられたのかがわからず、外国語に触れ始めた年齢、一日の平均接触時間、また何年にわたってのデータ、学習方法など、子ども一人ひとりの状況によってかなり違ってくるとは思います。

しかし、子どもが成長するにしたがい、母国語も大人のレベルへと上達していきます。

日々上達している母国語の力が外国語習得にも役に立っていると解釈することができるのではないでしょうか。

また、子供という特性から外国語を学ぶ場合もより自然に近い、母国語と同じようにルールを自分で見つけるという面もあると思います。

赤ちゃんの時期、母国語を習得するということは「考える基盤を作る」ということだと思います。

まっさらな脳に、

「おなかがすいて泣いたらお母さんがミルクをくれる」

「大きい声で泣いたらだっこしてもらえる」

などひとつずつ、何度も何度も経験しながら自分なりの考えが出来上がって成長していきます。この考える基盤があってこそ、言葉を選択し、より適切な表現ができるようになっていくのです。

言語習得に必要な「考える基盤」

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、オオカミに数年間そだてられた兄弟が発見され、その後人間に育てられたにも関わらず、覚えた言葉はたった数個、オオカミと同じ寿命で亡くなるその日まで、人らしい行動は現れず、一生オオカミのように振舞っていたという話があります。

言葉の習得には臨界期説というものがあり、ある一定期間をすぎれば習得が困難になると聞いたことがあると思います。

赤ちゃんから子供時代に言葉に触れ、自分の中に考える基盤を形成することはこのオオカミに育てられた子どもの例からも大変重要であると考えられます。

オオカミにはオオカミの思考?があればその人生をオオカミとして生きることができますが、人間がオオカミと過ごす、しかも言語習得の基礎が作られる大事な時期にそのようなことがあれば、人間としての「考える基盤」は形成されません。

オオカミとしての基盤になってしまうのです。

オオカミとして育った脳で、あとで人間としていくら教育してもオオカミに言葉を話せと言っているようなもので無理なのです。

赤ちゃんから子供にかけての脳は、「意識しないでも言葉を習得するようにプログラムされている」のです。

この時期に莫大なデータを集め、無意識に分類、分析、ルールを見つけ、人とのやりとりでそれを使い、間違いを繰り返しながら長い期間をかけてマスターしていくのです。

英語習得は始める時期の問題ではない!

「英語を、小さい時から習っておけばこんな大変な思いはしなかったのに・・・」

こう思ったことがあるのではないでしょうか?

しかし、やっておくべきだったのは英語ではありません。「努力する能力を身につけること」です。

最低限使える英語を身につけるのにかかる時間は、大人の場合約2000時間です。確かに生半可な努力では達成できません。

しかし、英語というものは努力すれば必ず身につけることができるのです。しかも、何歳になっても可能です。

英語をやってこなかったことに後悔しても何もはじまりません。なんでもあきらめてしまう、努力する能力が育たなかったことを後悔するべきです。そしてこれから努力する能力も身につければいいのです。

大変ですが誰でも続ければできるようになるのです。英語をマスターしたいと思っているのなら努力するべきです。

今この瞬間からでも、英語を努力して身につける価値は大いにあります。

英語力を身につけるには、小さい頃からやる方がいいのか?

英語は小さいころからやる方が身につくのか?

大人になってから取り組んで、幼少時代から英語にふれていた人に追いつくことができるのか?

ある程度の年齢になってから英語をマスターしようとしている人にとって、興味深いことではないでしょうか。

「今からやって、小さいころから英語にふれきた人の実力に追いつくのか・・・。」

確かに小さいころのほうが脳そのものが「言語習得」には適しています。

大人の学習者が英語をマスターするには、ちゃんと「マスターするぞ、コミュニケーションできるようになるぞ」」と意識して取り組まないと力がつかないのに対して、子供の脳は特に意識せずとも習得できるようプログラミングされています。

しかし、インターナショナルスクールや留学などは別として、日本で英語をマスターしようとすれば相当な時間がかかります。

小さいころから始めるメリットはたくさんありますが、英語にふれる量としてはそんなに長い時間はなかなかつくり出せないというのが現状ではないでしょうか。

せいぜい一日30分、長くて1時間といったところでしょうか。これでも何年も続ければ相当な時間になりますが・・・。

一日30分といっても、これを毎日続けるのは簡単そうでなかなか大変です。

子供の気分がのらないときだってあるでしょうし、風邪をひいて3日間休む。すると、その後のペースが乱れて結局今月はさぼり気味だったということもあるわけです。

それでも続けていけるのはすばらしいことですが、大半は続かなくてやめてしまうケースが多いです。

小さいころから細く長く続けている人は、大人になると当然一般の人よりは英語が得意なわけです。

英語力を人と競う必要なはい

では、英語は中学で初めて学びはじめたが全然身についていないという人が、小さいころから英語を学んでいる人の実力を超えることはできるのでしょうか。

私はできると思います。(その時点の実力は超えることができると思います。小さいころからやっている人でも今でも続けていればどんどん実力アップしていきますし、やめればそのままです。その時点の実力に追いつき、追い越せるかは双方の英語にふれる量によって異なります。)

英語をマスターするプロセスは違うものの、小さいころからやっている人の英語にふれる量以上の英語にふれ、効率的な学習をすれば可能だと思います。

しかし、英語にふれる量を増やすといっても大変です。

子どものころから毎日少しでも英語にふれてきたならば最低3000~4000時間(あるいは10000時間なんて人もいるかもしれないけど)は英語に費やしているはずで、これをクリアしなければなりません。

3000~4000時間。長いように感じますが、一つの言語をマスターするにはコレくらいはかかるそうです。

通常、何かをマスターするには10000時間はかかるとも言われています。

英語圏の国に行き生活していれば3000時間なんてすぐに越えてしまいます。1日10時間英語に触れるとして1年間です。

ただ、1年間ボーっとしていても上達しません。

大人の場合は「マスターしてやる」という強い意思と、言語に対する探究心がないと、いつまでも間違った英語を使っていたり、理解していないのにわかったつもりの推測のみで意思疎通に不自由が少ないので、どうにか乗り切ってしまうということが多々あります。

日本で3000時間英語に費やすのはなかなか大変です。普段日本語で話していて、英語を使う必要性がないという場合はなおさらです。

1日1時間で約10年。1日3時間で約3年かかります。

不可能ではありませんが、日常生活でコレだけの時間を英語のために捻出し、それを毎日続けるのは大変なことです。

しかし、大変でもやれば必ずマスターできてしまうと考えれば「たった3000時間」と感じるかもしれません。

私の友人になるのですが、彼は5才のころから英語をやっていたと言います。

発音やリスニングなど、有利な面もあったと思いますが、取得したTOEICスコアは870点です。

小さいころからやっているわりにはスコアが低いと感じませんか?

やはり英語にふれる量にムラがあり、やる時は集中して数ヶ月間がんばるものの、やる気のない時も相当な期間あり、ブランクもあったのでこのようなスコアだったようです。

5才から始めたとはいえ、トータルの接触時間を考えると案外短いかもしれません。

よく、日本人は10年も英語を勉強しているのに使えるようにならないと言われますが、学習法が効率的でなくまとはずれな場合が多いのと、またひとくちに10年といってもトータルでの英語にふれる量としては全く足りていないのです。

一方、大人になってからたった数年でTOEIC900点をとった方など結構たくさんいますよね。

スコアがいいだけでなく、なかには通訳になった人もいるのです。

大人になってからでも英語はマスターできるし、むしろ母国語の力があるので伸びるのも早いと思います。

ただ、子どもとちがってある程度の努力というストレスを感じてしまう点は仕方のないことです。

しかし、大人になってから本格的に英語の勉強を始めるメリットはありますので、楽しんで英語を身につけましょう!!